白兵戦-女王蜂 雑感
昨年、年末の女王蜂の無期限休止宣言。
休止前最後のライブとなる白兵戦がSHIBUYA-AXで行われました。
休止前に相応しい凄まじいライブでした。
もともと女王蜂はライブが引き込まれる迫力があるバンドでしたが
今回、節目のライブなので観客も演者も気合が半端なかったです。
正直なところ、音源に関しては全部聴けていないので
好きな度合いとしてはにわかに分類されてもしかたのないぐらいなのだけれど
それでも終わったあとには「素晴らしい」という感想しかなかったです。
女王蜂はライブでこそ、その魅力を充分に感じることができるバンドでした。
今回のライブで一番その魅力を感じることができたのは
「鉄壁」でした。
これは蛇姫様というアルバムに収録されている曲ですが
ライブの雰囲気も相まって素晴らしかったです。
あたしが愛したもの全てのものに
どうか不幸が訪れませんように
ただひたすら祈っているの
ライブの始まりも、ライブらしからぬカーテンが開くところから始まり
まるで劇場の舞台のようなセットになっており
ライブの終わりに関しても演者が退場するわけでもなく
幕が閉まって終わるという形式。
鉄壁を歌い終わって第一幕が終わり。
アンコールを求める手拍子が鳴り響き
アンコールが始まるとボーカルのアヴちゃんが涙ながらに歌い上げる。
最後の最後はボーカルのアブちゃんが手を広げ、頭を下げると
演奏がやまぬうちに、幕が静かに閉じていった。
演奏が鳴り止むと、ダブルアンコールを期待してまた手拍子が始まる。
そこに幕が開き、そこにいたのはアヴちゃんの着ていた衣装とマネキン。
最後の最後にこの私達は消えたのよと言わんばかりの演出にやられた。
カーテンという舞台装置を綺麗に使った演出。
兎にも角にも、本当に良いライブでした。
復活を待ち望んでいます。