サンホラのすゝめ
こんなツイートがあった
サンホラ知らない人には、あえてアルバム単位で聴かせるんじゃなくて、見えざる腕一曲だけをCDで聴いてもらってる。あれは7分の中にサンホラ的な物語音楽の要素がぎっちり詰まってるし一曲で完結出来てるし。風者とか星屑とかへの繋がりはおいといて。
— 上埜 司@デジプロ2nd製作中。次はM3さん (@TsukasaUeno522) 2013年1月30日
私もなんちゃってサンホラー(ローランというには宮内庁へのお布施額が足りない)なので
布教する際にどういう曲を薦めるべきかというのは色々考えるところがあったのだが
このツイートで目からうろこが落ちた。なるほど。
「見えざる腕」のよりぬき感
このあと自分もツイートしたんだけど
さわりとして聴かせるのであれば朝夜や終端の王のほうがキャッチーではあるが、語りや物語性が見えにくい。そういう観点で行けば見えざる腕はその点において一話完結で話もわかりやすいし、PVもあるから優秀。見えざる腕がサンホラの凝縮系というのは頷ける。
— らいく・おー所長@開発しろさん (@bokura_guda) 2013年1月30日
そこで恋人を撃ち落とした日が対抗馬として挙げられる気もするのだが、あらまりがボーカルをやっている分、今のサンホラを知ってもらうという点で負けてしまう。
— らいく・おー所長@開発しろさん (@bokura_guda) 2013年1月30日
どうしても「曲」という単位で、一般の方に受け入れてもらいやすいのは
「朝と夜の物語」「終端の王と異世界の騎士」「石畳の緋き悪魔」あたりだと思う。
これはツイートでも触れたけど、以下の点が一般受けポイント
- 曲があまり長くない
- 語りが少ない(もしくは英語)
- 歌姫の掛け合いという構成が活きている
- それなりにキャッチー
ただし、これらの曲はサンホラらしさと言える部分でもある
「語り」の要素や、そこから作り上げられるストーリー性が薄い。
そのため、一般的には受け入れられるが、ここから入って「サンホラいいかも」みたいに思っても
蓋を開けてみたら「ストーリー蛇足だわ…」みたいな人が生まれてしまう。
であれば、ライトな感じで語りを体感させておくのがベストである。
語りを考えると「光と闇の童話」や「エルの天秤」「STAR DUST」「恋人を射ち堕とした日」
等々、(サンホラ楽曲として)総合力の高い曲が出てくる。
しかしながら光と闇〜は長い上にエリーゼがミク慣れしてないと受け付けなかったり
あらまり時代の曲は入門に薦めるには現メンバーではない部分が推しにくい部分として残る
そこで「見えざる腕」である。
ツイートにも書いたように
- 適度に語りが入る(しかもちゃんとした声優である大塚明夫ボイス)
- ストーリーがわかりやすい(歌詞を追うorPV見りゃ結構理解できる。)
- それなりにキャッチー
「サンホラ」らしさを担保しつつ「そこそこ一般にもウケる」という両方の部分を活かしてるわけである。
これは本当に目からうろこが落ちた。
今度からは見えざる腕を勧めようと思う。
短篇集の「Roman」
あとこんなツイートもあった。
サンホラ初心者にお薦めアルバムは?ってきかれて、Romanって答える人が多いように感じたのでその理由を考えてみるとナレーションは日本語だし、ちょっとフランス語はあるけど覚えたら日常でさらりと使える気がするし、ストーリーが大体一曲完結型だし、ただ見えざる腕のPVは始まり方が胡散臭い
— くつしたさん (@kutusitant) 2013年1月30日
Romanは一話完結+サンホラらしさが散りばめられてる、いわば短篇集と考えられる
- 現在の主要歌姫が全員参加
- 11文字の伝言とそれに仕掛けられた歌詞のトリック
- ネタとしての胡散臭さと語りをありったけ詰め込んだ「黄昏の賢者」
- 声優陣の語り、ミュージカルのようなストーリー仕立て
上記のように、サンホラ的にはあるあるなことがだいたい詰め込まれているので
見えざる腕の次のステップとしてはうってつけ、ということになる。
なので総合すると
「見えざる腕」→「Roman」→まだ見ぬ地平線へ
とハマっていくといい…のかもしれない。
P.S.
まぁ私は「Ark」から入って「語りとかなければいい曲なのに…」とか思って聴き始めた人なので
人それぞれだったり。人生いろいろ、聴き方も感じ方もいろいろ。